2日後、今度はSくんと高円寺で会うことになった。
待てなくて私が誘った。
最初はランチに誘ったけれど、もう予定が入っていたSくんと、夜に会うことになった。Sくんは都内ならほとんどどこでも自転車で移動するらしく、凍てつくように寒い12月30日のその日も杉並区にある自宅からロードバイクで走ってきた。
まずは私がオススメのベトナム料理を食べた。Sくんが自転車なので、お酒は注文しなかった。六本木の楽しくていい感じだった夜と比べ、なんていうか、今回も楽しいは楽しいんだけれど、あの夜のロマンチックな雰囲気が欠けている。お酒がないからかな。じゃあ酒だ!と、その後、私が好きな居酒屋でいっぱいだけ熱燗をのむことにした。
その後、お酒が入ると2人ともちょっとエロく?なり、若干のボディタッチがお互いに入ったりもした。結局熱燗1本半いってしまい、ややフラフラになる。自宅まで送って行こうかと言われたが、さすがにそこはギリギリ理性が働いて、遠慮した。深夜に高円寺駅で解散・・。
これがTinderかなんかで出会った行きずりの男ならまだしも、彼は私が大好きなダンスコミュニティーのメンバー・・。出会って3回目でねて遊びの関係になってしまっては、あとあと、お互いめんどくさいことになるし。それに私は、Sくんのことを好きかどうかはまだわからないけれど、Sくんには、軽い女だと思われたくない、という気持ちがあった。
帰宅後メールを見ると、Sくんからおやすみメッセージが。
思わず私は電話をしてしまった。が、もう繋がらない。翌日、何度か電話をすると繋がった。その日は大晦日。Sくん、夜はいとこと神社へ参拝へ行くらしい。私はまだ決めていなかったが、多分実家へ帰るつもりだと話した。そして電話が終わった時、私は暴走してしまった。このところ恋愛がうまくいかずとても孤独だった。そして、正直にいうと私は性的に欲求不満だったんだと思う。
彼氏もいないし、気になる人には相手にされないし、そんなか、Sくんの優しさとか気配りがとても心地よかった。
私はSくんと大晦日を過ごしたいと思った。また電話をかける。なぜか私は風呂に入りながら話していた。(ムラムラしていたのか?)
「実家のお父さんがインフルエンザで、うつすといけないからまだ帰ってくるなと言われてしまった。」と大嘘こいた。Sくんは戸惑っていた。「いとこに、一緒に初詣行けるかどうか聞いてみようか」と言ってくれたが、でもなんとなくその声に、「本当はいやだけど・・」という気持ちが入っている気がした。(と私は感じた)
そもそも嘘をついて焦っている私、「大丈夫、他の人で誰か一緒に過ごせる人が聞いてみるから大丈夫!」とあわてて電話を切った。
ばか!!!!!やらかした!!!!!
謎に風呂から電話している自分とか、絶望的で乞うように大晦日を一緒に過ごせないかと当日にお願いする姿とか、慌てて電話をきる姿とか、全部フラッシュバックとして脳内で再生され、恥ずかしくてたまらくな理、ウガーともがきながら結局新幹線で健康なお父さんが待つ実家へ帰った。
その後、「おばあちゃん家に泊めてもらうことになったから実家へ帰る、普段は一人でいるのも大好きだけれど、大晦日に一人はさすがに寂しくてSくんに連絡してしまった。あーだこーだ、でもSくんのような素敵な友達に出会えて嬉しい」という嘘に嘘を重ねたメールをおくった。「僕もあなたのような友達ができて嬉しいよ」という返信が3日後にきた。
その後、正月明けにもう一度ランチに(当日)誘ってみたが、「今都内にいないのでランチは間に合わない。東京に着いたらまた連絡する」と返信がきた。「無理しないでいいよ」と私が送ると、「了解、ありがとう。」と返信。
これは結局今日の夜は会うの会わないのどっち?と、ちゃんと確認するかどうか迷うも、これ以上グイグイ行くともう完全にこの関係が終わる・・という恐怖心で確認できず。結局Sくんからの連絡はなく、「会わない」という意味であることがわかった。
自分を大安売りして、押して引いての駆け引きのはずがまたもや押してばっかりになり、自爆してしまった。あれから約1週間たつがSくんからの連絡は一切ない。
今度は、向こうから連絡がくるまで連絡しないと決めた。
昔は一人が大好きだったのに、最近の自分ときたら、自分の孤独と上手に向き合う方法を忘れてしまったよう。少し自分の感情とうまく向き合う技術を身につけなければ。と思うきっかけとなった。