恋愛日記:Sくん①〜深夜の六本木で夜遊び編〜


Sくんとは、代々木公園の某ダンスイベントで知り合った。まだ野外でもギリギリくしゃみせずに踊れる寒さだったと思う。ちょっと肌寒かったけれど。そんな季節でした。10月後半くらいだっただろうか。

そこで出会った、友達に連れられて、はじめて来たらしいダンス初心者の彼。
真面目に、できるまで何度も動きを練習する一生懸命な姿勢や、少しシャイでやや言葉がどもる感じがかわいいなあとか、結構いい体してんなあとか、ふわふわ思っていた。実はお互い近所に住んでいることもわかり、もう少し話したいと思っていたけれど、連絡先も交換しないままその日は終わった。名前も聞いたけど忘れてしまった。

そして12月、某ダンスコミュニティーのダンス練習会+忘年会にて、思いがけずSくんと再会した。お互い、「あ〜あのときの!」という感じだった。
席は近くにならず、あまり話さなかったけれど、帰りの電車で、一緒になった。Sくんは、別の駅で乗り換えする予定だったけれど、レモンサワーを2杯引っ掛けてやや気が強くなっていた私は、「自分と同じ東京駅で乗り換えなよ(=もうちょっと一緒にいたいよ)」と強気の提案をした。ら!Sくんはその提案を受け入れてくれた。(お!)

忘年会に参加した他の人たちもじょじょにそれぞれの駅で降りていき、最後はSくんと私と、2人だけになった。お互い軽くお酒がはいってるおかげもあり、ポンポン会話が弾む。ふと、Sくんが「もっと踊りたいなあ、どこかへ踊りにいきたいなあ」と呟いた。もう夜の11時半くらいである。今どこかへ踊りに行けば確実にオールコースである。Sくんが何歳なのかは知らないが、私はもうアラサーである。オールなんて最後にしたのは何年前だったか!それでも、Sくんのセリフに心踊ってしまった私は、ノリで「踊りに行っちゃう?」と返した。

そして本当に六本木へ踊りに行くことになってしまった!(おおおお)そして本当に深夜の六本木へ繰り出した!こんなキラキラした展開は久しぶりだ〜!

深夜のラテンクラブは、お尻ぷりぷりのラテン娘たちと、ギラギラしたおっさんたちと、真面目に踊りにきた人たちと、酔っ払いたちがそれぞれ楽しそうに踊っていた。
私はSくんともたくさん踊って、でも夜の2時半も回った頃、あっという間に電池が切れた。(Sくんもアラサーだった・・)途中で店を出て始発まで居酒屋で時間を潰すことになった。眠い・・ここが新宿ならタクシー乗りたいところ・・。

ラテンクラブから居酒屋までの道中、六本木の交差点を渡るとき、私よりやや前方を歩くSくんが手をさっと差し出す。「男性が手を差し伸べたら、何も考えないで女性はその手を取りなさい!」ダンスの先生が教えてくれたペアダンスの極意(?)が私の潜在意識としてはたらいたのか、野生の本能がはたらいたのか、わからないが、いや多分後者なんだけど、ともかく、今だ!と私はその手をとった。交差点を渡った後も、居酒屋まで手を握ったまま、歩いた。

始発の時間10分前、居酒屋から出た私たちは、暖房が効いた都営大江戸線の地下で電車を待っていた。とても眠かった私は、電車の座席に座った瞬間、Sくんの肩をかりて目をつむった。別れる直前、Sくんは私の連絡先を聞いてきた(よっしゃ!!!)そして私が先に電車を降りるとき、Sくんとハグをかわし、ちゅっとほっぺにキスをして電車を降りた。(キマった!!!!)

最近ろくな恋愛をしていなかった私は、これでちょっと自分に自信を取り戻せた。嬉しくてドキドキして、少し幸せな気持ちに満たされたまま、なんとか寝落ちせずにアパートまで帰り、昼まで死んだように寝た。

楽しい年末の夜だった。またSくんにすぐ会いたいな、向こうもそうだといいな。











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