S

2/6(水)、Sから久しぶりに着信があった。出なかった。何の連絡かは大体検討がついた。去年の年末、Sの引越しやネットの光回線の手続きを手伝った。光の回線工事は年末ですぐに手配できず、2月中旬から。しかも、週末だと追加料金が加算される。私が平日にSのアパートへ行き工事の立会いをしてもかまわないと申し出た。(ばか!)

多分その立会いができるかどうか、再確認の電話だったのだろうと思う、予想通り翌日Lineでその旨の連絡がきた。

前回会ったのがその引越しの手伝い、その前はインドへ里帰りするSのお土産を買う手伝い。普段、連絡が来ることは滅多になく、1月中旬から2週間タイ出張へ行った時も当然のように何も連絡はなかった。ずるずると、(Sは友達関係だというが)、友達でもない、恋人でもない関係がもう10ヶ月ほど続いていた。最近は1ヶ月に一度会うか会わないか。

Sの身内で病気の人がいたり、前職で思うように行かず転職をしたり、この10花月の間Sには色々なことがあった。だから、今はSが忙しいだけ、とか、自分にしか打ち明けてくれなかった心の内を私にもシェアしてくれたじゃないか、とか、色々自分に言い聞かせてきた。

でも、いい加減自分も目を冷まさなければならない。とにかく約束は守らなければと、Sの自宅へいき、ネット回線の立会いをした。Sはその日、茨城へ日帰り出張だった。帰ってきたら食事をしようとか、そういう約束も何もなかった。私、本当にこの工事のために(いや、自ら申し出たのだけれど)駆り出されて終わりなのか。なんだかちょっと悲しかった。

洗面台には、私が前回置いていったクレンジングシートは消えていた。歯ブラシ入れの戸を開けると、私のものじゃないクレンジングオイルが入っていた。

本当に、いいかげん目を冷まさなければ。

Sのベッドに入って、Sの香りがついた布団に丸まってしばらく目を閉じた。その間に、「もしよければうちに泊まって」とか「この間行ったレストランでお詫びにご馳走するよ」とか、そういう連絡が来ないかなって、心のどこかで期待している自分がいた。そして、「今日は忙しいから無理なの」って断ってやろう!って思っていた。でも、1時間たっても連絡は来なかった。

「ポストに鍵を戻しておくね」とメッセージをして、Sのアパートにお別れを告げてアパートを去った。途中、「もう帰っちゃった?今日は帰りが遅くなるから、また直前のお誘いで申し訳ないけれど、明日か明後日にランチはどう?」と連絡がきた。

私は、「それは難しいと思う」と返事をして、その日は一日中自分の部屋で眠り続けた。今週は仕事も結構タフで疲れたなぁ。




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